
3)キャンプ場
海水浴場に併設するキャンプ場は、高齢者・障害者の行動特性を十分考慮して、安全で快適な施設や空間を整備しなければならない。
《解説》
余暇時間の増加に伴う海洋性レクリエーション需要の増大によって、海水浴場に隣接する形でキャンプ場の設置が進んでいる。しかし、トイレやシャワー室、水飲み場、アクセス道路などの施設計画が十分なされていないのが現状である。海水浴場からキャンプ場へのアクセスは勿論、キャンプ場内部の移動アクセス、キャンプ場内の利便施設や保健衛生施設など全ての人が利用しやすいように考慮し、障害者のみならず健常者のためのバリアフリーに配慮した施設や空間の整備が必要である。
3−3. その他の施設整備
1)フィッシング施設
フィッシング施設の整備にあたっては、高齢者、障害者、子供の利用も考慮し整備すべきである。特に、車椅子対応の釣り場をつくる場合は、利用者が好きな場所を選択できるよう配慮し、車椅子から直接釣りのできるように高さの違う手すりを考慮する必要がある。
《解説》
釣りは海水浴についで普及している海洋性レクリエーションであり、年間延べ3000万人程度が行っていると推測される。最近では女性や子供の参加も増加しており、自然の海岸線や岩礁から釣り糸をたれる人が多い。
現在、フィッシングピア、フィッシングパークといわれる施設は全国で59箇所設置されているが、障害者利用を考慮しないのが現状であり、その施設利用にあたっては多くの問題が残されている。参考までに車椅子対応の釣り場を写真3−3−1に示す。
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